萩生田光一経済産業相は15日午前、十倉雅和経団連会長と東京都内で会談し、「経済の回復が業種によって差が開く『K字』の構図が鮮明となる中、好業績の企業はぜひ賃上げを行っていただきたい」と要請した。
岸田文雄首相は10日の記者会見で、「私が労使の代表と向き合い、賃上げを促していく」との考えを示しており、首相の直接要請に先立って経産相が岸田政権の考え方を伝えた形だ。
十倉氏は会談終了後、記者団に「一律ということはできないが、賃金決定の大原則に基づいて、賃上げのモメンタム(勢い)は引き続き堅持していく」と述べ、利益を上げている企業には賃上げを促していく見通しを示唆した。萩生田氏から具体的な賃上げ率についての言及は「なかった」という。
最終更新日:11/15(月)19:31 時事通信