車のナンバープレートの地域名に続く3ケタの分類番号に、アルファベットが入っているものを街で見かけるようになってきた。希望番号制度の普及により、人気の高い番号が使い果たされてきたことを受けての措置だが、実は使えるアルファベットは10文字しかない。分類番号のアルファベットに関するあれこれを調べてみた。
軽自動車の分類番号でも使えるアルファベットは普通車・小型車と同じく運用上のルールで10文字に限られているが、さらに軽自動車特有の運用上のルールがある。それは2文字目に使えるアルファベットだ。
現在軽自動車の分類番号の2文字目に使えるアルファベットはP、X、Yのみに限られているのだ。そもそも軽自動車のナンバープレートは地の色を黄色にし、小型車や普通車と見分けていた。しかし近年のオリパラナンバープレートのように地が白いものが登場したので、分類番号の2文字目を「8」にすることで見分けていた。そのようなことから2文字目のアルファベットも軽自動車とすぐにわかるように、使用できるアルファベットを3文字に限定する運用上のルールが設けられている。また軽自動車の分類番号2文字目も、普通車・小型車と同様に省令で、使用できる数字、アルファベットは限定していない。つまりに省令上で使える軽自動車の分類番号は下記となる。
<省令で定められた軽自動車の分類番号>
・四輪以上の貨物自動車 40~49、400~499、40A~49Z、4AA~4ZZ、600~699、6AA~6ZZ
・四輪以上の乗用自動車 50~59、500~599、50A~59Z、5AA~5ZZ、700~799、70A~79Z、7AA~7ZZ
・特種用途自動車 80~89、800~899、88A~88Z、8AA~8ZZ
一方で現段階の運用上のルールで使える分類番号は下記となる。
<運用上ルールによる軽自動車の分類番号>
・四輪以上の貨物自動車 40~49、480~489、48A~48Y、4PA~4PY、4XA~4XY、4YA~4YY、680~689、68A~68Y、6PA~6PY、6XA~6XY、6YA~6YY
・四輪以上の乗用自動車 580~589、58A~58Y、5PA~5PY、5XA~5XY、5YA~5YY、780~789、78A~78Y、7PA~7PY、7XA~7XY、7YA~7YY
・特種用途自動車 880~889、88A~88Y、8PA~8PY、8XA~8XY、8YA~8YY
というように「運用上のルール」から分類番号で使用できるアルファベットが10文字に限定されている。ところで車両登録台数の多い地域名のナンバープレートには、分類番号の3文字目が「X」まで発行されているようで、2文字目がアルファベットのナンバープレートがすでに発行されているかもしれない。
2018年からアルファベットが使用可能になったので、約4年で3文字目を使い切るとスピードには少し驚きを覚える。
【お詫びと訂正】
公開時、表記に誤りがありましたので、正しい表記に修正いたしました。
誤)「を、し、へ、ん」」
正)「お、し、へ、ん」」
お詫びして訂正させていただきます。
最終更新日:11/12(金)16:15 くるくら