商業施設の駐車場やゲート式のコインパーキングなど、あらゆる場所で見られる駐車券の発券機(精算機含む)。
ドライバーは、駐車場の入り口に設置された発券機から、駐車券を受け取って入庫するのが一般的ですが、車種によっては取りづらい高さのものもあります。
では、発券口の高さはどのようにして決まっているのでしょうか。
クルマはボディタイプによって、地面から座面までの「ヒップポジション」はモデルによって大きく異なります。
例えばトヨタのコンパクトカー「ヤリス」は、約560mm、SUV「ヤリスクロス」は約615mm、ミニバン「ヴォクシー」は約765mmとなっています。
国土交通省が公表している「人間工学基準 数値数式便覧」に基づく、18歳から29歳までの平均座高は、男性が約90cm、女子が約84cmとされています。
また、化粧品などを開発する花王が示すデータによると、日本人女性は、額から眉頭までの長さの平均が約7cm、目線から頭のてっぺんまでの高さで考えると、さらにおよそ10cmプラスされます。
つまり、女性の場合では、座面から目線までの高さは約67cm、ヤリスの運転席に座っていると想定すると、目線の高さは地面から1m27cmとなります。
もちろん、人によって異なりますが、前述の発券機の高さは、男女ともに目線よりも低い位置に来るように設計されていることがうかがえます。
このため、ヤリスほどのヒップポジションのクルマであれば、身体を持ち上げる必要がなく、駐車券の発行・受け取りができるようです。
最終更新日:11/12(金)17:58 くるまのニュース