秋の味覚の代表といえばサンマ。近年は不漁続きで“高級魚化”しつつもありますが、やはり食卓で楽しんで秋を感じたいですね。「秋刀魚」とも書きますが、その漢字が当てられるようになったのは大正時代の頃とも。栄養士の和漢歩実さんに聞きました。
◇ ◇ ◇
新鮮な見分け方は次の3つ。尾の付け根や口の先が黄色いものは脂がのり、おいしいと言われています。店頭で見る際はチェックしましょう。
1. 口先と尾:黄色いものを選ぶ
2. 腹:太くてハリがある
3. 目:黒目の周りが透明で澄んでいる
おいしい食べ方としては、やはり塩焼きです。家庭では魚用グリルでパリッと香ばしく焼くのが良いですが、使用しない場合は市販の魚焼き用ホイルを使うとフライパンでもおいしく焼けます。ホイルがなければ、直接焼いても良いでしょう。くっつくのが気になる場合はフライパンに少量の油を引くと、皮がはがれにくくしっとりとした仕上がりになります。サンマから脂分が出てくるので、油の量は適度に調整してください。
いずれもフライパンで焼く時は、焦げやすいので強火ではなく中火~弱火で焼きます。焼き色が付くまで返さずに、じっくりと焼くのがポイントです。そうすることで皮がはがれにくくなります。オメガ3脂肪酸の観点から考えると、グリルよりフライパンで焼く方が、脂の損失が少なめです。
水産庁が2021年7月30日に発表したサンマの漁況(2021年8~12月、道東~常磐海域における海況及びサンマの漁況)についての見通しによると「漁期を通じた来遊量は昨年を上回るものの、一昨年(2019年)を下回る」と取りまとめています。漁獲量は大漁とは言えず、まだまだ価格が高いサンマですが、栄養たっぷりの旬の味覚を味わいたいですね。
最終更新日:10/20(水)12:42 Hint-Pot