サイゼリヤ「黒字宣言」根拠は

2期連続の営業赤字から、本当に脱することはできるのか――。

 ファミレス大手のサイゼリヤは10月13日、2021年8月期決算を発表した。売上高は1265億円(前期比0.3%減)、営業損益は22.6億円の赤字(前期は38.1億円の赤字)となった。



 コロナ影響が薄れた中国の上海や広州などで好調が続き、アジア事業だけで44.2億円(前期比2.5倍)の営業利益を稼ぎ出した。一方、国内事業は営業時間短縮要請の煽りを受け、営業損益は72.1億円の大赤字に(前期は56.2億円の赤字)。健闘した海外の利益を国内の大苦戦が食いつぶした格好だ。

水道光熱費についても徹底的にメスを入れた。特にガス代については「下げすぎて家庭用の単価にカウントされた」(堀埜社長・1月中旬の第1四半期決算の会見時)ほどだという。メーカー出身の社員を中心に、エネルギー効率が高い新型の厨房機器も開発し、自社だけでなく他の飲食店などへの外販も行う考えだ。

 深夜営業を止めることでのコストメリットもある。従業員が終電を逃さずに公共交通機関を使えるようになることで、従業員のタクシー代や駐車場代といった費用を抑えることができる。「(東京の)お台場などは1カ月で6万円ほど駐車場代がかかる。(看板商品である)ミラノ風ドリア200個分にも及ぶ金額だ」(堀埜社長)。

最終更新日:10/17(日)15:53 東洋経済オンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6407218

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