理想と矛盾 GoToイートひずみ

急激な感染拡大を受け伸び悩んでいるのが「GoToイート」です。飲食店を支援する取り組みで始まった「プレミアム付き食事券」は、今のところ3割以下の販売にとどまり、売れ残りも出るのではと危惧する声が上がっています。

とろっと柔らかい和牛に秘伝のタレをつけたすき焼き。この味を求めて多くの地元客が訪れるこの店では「GoToイート」が利用できグループ単位の予約が増えています。

(牛屋江戸八 米元義久支配人)「今のところ、キャンセルはほとんどない。助かっています」

「GoToイートプレミアム付き食事券」は、1冊8000円で1万円分が使用できるもので道内4800店舗で利用できます。こちらの店で工夫しているのが、5人以上の利用客の場合は、テーブルを2席に分けて対応することにしています。
 
(利用客)「(感染を)防ぐのであれば妥当な判断かなと思う。(協力は)します」

(米元義久支配人)「私どもも精一杯対策を講じる。そのうえでお客様にもご協力いただく形になる」

「GoToイート」を巡っては、国が原則4人以下の会食に絞るよう主張したものの、テーブルを分ければ大人数でも可能だと継続する方針を崩していません。17日鈴木知事も。

(鈴木知事)「ほとんどの店舗がコロナ禍で対策を講じてくださっている。マスクを外しながら長時間話す機会が増えるので、利用する皆さんも気を付けないと感染拡大は防げない」

経済活動を維持しながら個人にも責任をゆだねる形を示しました。「プレミアム付き食事券」を発行する専用窓口です。18日、購入する客の姿は…ほとんどいません。こちらの金融機関では客足が減っているため専用窓口を、一般窓口に移行することを検討しているといいます。北海道商工会議所連合会によりますと、販売した当初は好調だったものの現在のところ、販売は3割以下にとどまっているといいます。

(北洋銀行地域産業支援部 北野誉直調査役)「お客様は当然コロナの流行は非常に不安に思っているので、食事券の販売にも影響は出てくるのではと感じている」

不安の広がりは地方にも。函館の朝市です。こちらの飲食店では、「GoToイート」に期待しているものの、感染拡大で食事券を利用する客足が遠のくのではとため息をもらします。

(いくら亭 阿部知彦店主)「感染が広がっているので不安がある。ご購入いただいているお客様に関しては、大いに使っていただきたい。お客様にご協力をいただきたながら営業したい」

急速な感染拡大を制御をしながら経済を動かす。このひずみが図らずもGoToイートで露呈されました。

最終更新日:11/18(水)19:11 STVニュース北海道

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6376907

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