ホンダNSX 最終モデルの全貌は

ホンダは8月30日、同社スポーツモデルのフラッグシップ「NSX」の新バージョン「NSX タイプS」を正式発表。世界限定350台を販売、日本では限定30台の受注受け付けを9月2日(木)より開始し、2022年7月に販売することを明らかにした。



 NSXは、1990年の初代モデルより、ホンダが30年以上も販売しているスーパースポーツ、いわゆる「国産スーパーカー」だ。特にバブル期に青春を送った世代には、当時の日本車にないスタイルと高性能ぶりがセンセーショナルだったため、ご存じの方も多いだろう。

その最新モデルとなるタイプSは、これまでのNSXを超えるパフォーマンスとデザインを追求して開発された。まず、エクステリアでは、より精悍な印象のフロントフェイスを採用。フロントバンパーのセンター開口部を拡大し、ダクト内へより多くの導風を送ることで冷却効果を向上。開口部左右の形状を鋭角なデザインすることで、2代目スタンダード仕様と比べ、より戦闘的な顔つきとなった。

 また、バンパー左右を流麗なラウンド形状とすることで、ドア後部にあるリアインタークーラーへの導風効果もアップ。リアバンパーには、高速走行時に車体を地面に押しつけるダウンフォース効果が高いカーボン製ディフューザーも採用するなどで、空力特性のさらなるアップデートを行っている。

なお足回りでは、5本スポークの新デザインとワイドトレッド化を実現した軽量な鍛造製ホイールを装備する。タイヤには、イタリアのピレリ社と開発したフロント19インチ、リア20インチの専用モデルを装着し、限界性能やコントロール性も向上させている。

 NSXは、走行シーンに合わせて最適な走行モードを選択できる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」も特徴のひとつだ。市街地などでモーターのみのEV走行も可能な「クワイエット(QUIET)」、街乗りから高速道路まで幅広いシーンで走りが楽しめる「スポーツ(SPORT)」、ワインディングなどで俊敏な走りが味わえる「スポーツプラス(SPORT+)」、サーキット走行に対応する「トラック(TRACK)」といった4モードを用意する。

国内での価格(税込)は2794万円。スタンダード仕様の2020年モデル(現在は販売終了)が2420万円であったから、374万円のアップだ。それでも、先行で受注が開始された北米では、300台限定の受注がすでに終了しているほどの人気ぶりだ(ホンダが展開する高級車ブランドのアキュラから発売)。国内では前述のとおり30台が、購入からメンテナンスを専門に行う「NSXパフォーマンスディーラー」を通じて販売される(残り20台はカナダで販売)。

最終更新日:8/30(月)13:01 東洋経済オンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6403116

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