Copyright(C) Japan News Network. All rights reserved.富士急ハイランドのジェットコースター「ド・ドドンパ」でけが人が相次いでいる問題。骨折したという女性が独自証言です。「すごい頭が揺れた」などと、当時の状況について語ってくれました。
「ド・ドドンパで骨折」 もえかさん(21)
「ひたすら衝撃が首のところに、ガーンってなる感じがすごくて」
スタートから1.56秒で時速180キロに達するというジェットコースター「ド・ドドンパ」。去年12月から今月2日までに4人が首の骨などを折る大けがをしたほか、少なくとも8人が骨折や体の痛みを訴えています。
山梨県は25日に相談窓口を設置すると発表。事態が広がりを見せる中、私たちは「ド・ドドンパ」で骨折したという女性に話を聞くことができました。
「ド・ドドンパで骨折」 もえかさん
「最初ビューン!って行くんですよ。180キロでビューンって行くときに、すごく揺れちゃって頭がもう、ガンガンって頭が縦に揺れちゃって、ちょっとこれは後々やばいと思う感じの衝撃で、そこから痛い」
先月3日に乗車してから首の痛みがおさまらないという、もえかさん。「ド・ドドンパ」で骨折した人がいるとニュースで知り、病院に行くと・・・
「ド・ドドンパで骨折」 もえかさん
「(きのう)ちょっと大きい病院でCTを撮りました。骨折しているということで、きょう病院に診断書をもらいに行って、そこに第2頚椎の骨折って診断が書いてありました。本当に骨折していると思っていなくて、すごくびっくりしました。外を歩いていても下をあまり向けないから、よくこけたり、つまずいたりして怖い」
もえかさんは骨折がわかった23日から仕事を休んでいて、富士急ハイランドに連絡したところ、診断書や当日の写真などを送るよう求められたといいます。
「ド・ドドンパで骨折」 もえかさん
「事実としてちゃんと証明できるか不安。写真だけでは無理と言われたら難しくて、チケットも捨てちゃっている」
首の圧迫骨折はどういう状況で起きるのか。専門家は・・・
六本木整形外科・内科クリニック 前田真吾院長
「急発進したり急に止まったりすると、頭は10キロ弱あるので重いもの。頭が前後に振られることによって骨折してしまったのではと考えられる」
転落事故や体操の練習中の事故など、特殊な状況で起こるものだといいます。
記者
「ド・ドドンパに乗ったことは」
六本木整形外科・内科クリニック 前田真吾院長
「ございます。急発進しますので、人によってはこのような骨折が起きてもおかしくない可能性はある」
奈良県に住む名倉さんは3年前に「ド・ドドンパ」に乗車。正しい姿勢で乗っていたものの、急発進後に痛みを感じ、その後、背骨の骨折が判明したと話します。
「3年前ド・ドドンパで骨折」 名倉波々帆さん(23)
「正しい姿勢で乗らないといけないと言われるんですよ、係員さんに。なので、ちゃんと乗っていたつもり。(骨折当時は)自分の骨が脆いんかなって思ってました。3年経ってニュースになって正直驚いて、私の骨が原因じゃなかったんやって」
一方、アトラクションの安全管理を指導する専門家は、乗客の姿勢が原因と推測しながらも・・・
テーマパークコンサルタント 清水群さん
「怖かったり、自然に体が動いたのであれば、乗客側、けがされた方には全く非が無いと思います。正しい乗車姿勢ではなかったら加速ができないような、色々対策はできると思う」
「ド・ドドンパ」は現在、運行を停止中。山梨県は2019年以降に発生した未報告の人身事故などを報告するよう富士急ハイランドに通知していて、国とともに事故の原因を調べています。(24日23:27)
最終更新日:8/25(水)1:13 TBS系(JNN)