「平均5.7キロ」。
何の数字かと言うと、小学生が毎日背負うランドセルの重さ。教科書のページ数や副教材が増えた影響などで以前より重くなったと言われている。
そこで、重すぎるランドセルの問題に一石を投じようと、お母さんたちの声を集めた、あるランドセルが開発された。「軽さと柔らかさ」が特徴。
そんな中、新しいランドセルが、2021年に開発された。
梅島三環子 アナウンサー:
こちらが、そのランドセル。非常に軽い。そして柔らかくて、ランドセルの形をしたリュックという感じ
このランドセルを考えたのは、小学校2年生の子供を持つ岡本直子さん。自分と同じように「ランドセルの重さ」について考えるお母さんたちの声を集め、様々な工夫をランドセルに詰め込んだ。
RANAOS 岡本直子 代表:
一番最初にこだわったのは軽さ。荷物を入れる器のスクールバッグを軽くするというのも非常に重要
使用する素材をリサイクルポリエステルにしたことで、重さは896グラムまで減らすことができた。
そして、軽いのに大容量というのもこだわったポイント。
拡張機能を取り入れ、荷物が多い時には4センチも幅が広がる。
実際に手にした子供と保護者は…
梅島三環子 アナウンサー:
背負ってみてどうですか?
子供:
ちょっと軽い
母親:
教科書などいっぱいで重くなるとは聞いたことがあるので、かばん自体が軽くなるのは子供の負担にならないと思う
子供:
いっぱい入れられる
父親:
昔と違って水筒など増えていたので、リュックの選択肢もあるのかなという感じ。イメージと違う新しいタイプのランドセルだと思う
仙台三越ランドセル担当 中島理恵さん:
使う日によって幅を調整できたり、軽さを含めて画期的なランドセルだと思う。選択肢の一つとしてはいいかと思います
RANAOS 岡本直子 代表:
機能面で軽いからいいけれど、新しい価値観、選択肢が生まれたというところが非常に大きい。ランドセルを通して、毎日の決められた出来事に疑問を持っていただく。本当にこれが子供にとっていいことなのか。立ち止まるきっかけになればいいなと思う
お母さんの声を集めた新しい形のランドセル。「実用性」の重視で、長年のランドセルの概念は変わっていくのかもしれない。
(仙台放送)
最終更新日:8/23(月)14:57 FNNプライムオンライン