輸入減で高騰 牛タンショック

牛タン焼、テールスープ、麦飯、漬物からなる「牛タン定食」は、全国に知られた仙台の名物料理だ。ランチで平均1500円という値付けとなっているため、地元民というよりは、観光客や首都圏などからの出張者が主な顧客となっている。

 その牛タン定食が今、「値上げ必至」の状況だという。理由は、今年春頃から牛タンの市場価格が高騰しているためだ。仙台名物を襲う“牛タンショック”とも言うべき状況を探った。

新型コロナに伴う顧客減少に加え、牛タンの市場価格高騰で、牛タン専門店の経営環境は一気に悪化している。各店一定期間の量を仕入れているが、在庫が切れると新たな仕入れが必要となり、当然、現状の仕入れ価格が上昇しているなかで利益を出すためには、値上げが相次ぐ可能性がある。すでに牛タン定食の価格を上げている店も出始めており、ライバル店の動向を見ながら今は我慢比べの状況と言えよう。

 一刻も早い正常化を望むが、「今年一杯相場が下がる要素はない」(食肉関係者)との声もあり、先行きは見通せない状況だ。外的要因だけに手の打ちようがないとも言えるが、仙台名物の生き残りのためにも、この荒波を乗り越え、何とか踏ん張ってほしいと願うばかりだ。

最終更新日:7/23(金)15:27 帝国データバンク

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6399508

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