東京五輪・パラリンピックを控え、首都圏での大規模な交通規制が始まった。選手や大会関係者が移動する首都高の利用が制限され、早くも各地で渋滞が発生。今後も市民生活への影響が予想され、コロナ禍でのさらなる負担増に戸惑いや不満の声もあがる。
渋滞の大きな要因とみられるのが、首都高の利用抑制策だ。
選手や大会関係者、機材などの輸送をスムーズにするため、期間中、「新都心(さいたま市、上り)」「外苑(上下)」「晴海(下り)」の各入り口を終日閉鎖する。警察車両を入り口につけ、大会関係車両のみを首都高内に誘導している。また、開閉会式の計4日間(7月23日、8月8、24日、9月5日)は、新宿(上り)▽渋谷(上り)▽霞が関(内外回り)など14カ所が夕方~深夜に閉鎖されることが決まっている。
さらに、首都高は混雑状況などを踏まえ、日替わりで他の入り口も閉鎖したり、料金所レーン数を制限したりする。利用者は規制開始の直前まで、どの入り口が閉鎖するかを把握できないという。19日は三軒茶屋(上り)▽神田橋(内回り)▽箱崎(上り)など計29カ所、20日は計24カ所の入り口が閉鎖した。両日はこうした閉鎖された入り口付近の一般道での渋滞が目立った。首都高速道路によると、「車を利用する際は首都高のサイトや公式ツイッターで最新の規制情報を確認してほしい」としている。サイトはhttps://search.shutoko-eng.jp/rtmap.html
最終更新日:7/21(水)11:33 朝日新聞デジタル