三菱電機は30日、鉄道車両向けの空調機器に加え、鉄道車両向け空気圧縮機ユニットの一部でも検査不正があったと発表した。
同社によると、空気圧縮機ユニットは鉄道のドアの開閉やブレーキの操作で使われている。一部の検査で、前の機種の検査結果を流用していたという。28日に社内調査で発覚し、不正の疑いがある製品の出荷は停止した。これまでに約1000台を納入したという。
今まで事故は確認されておらず、製品出荷前の別の検査では合格値を出していることなどから、「製品そのものの安全・機能・性能には問題がないことを確認している」としている。
一連の不正について、原因究明や再発防止策をまとめ次第、「速やかに公表する」とした。また、他に同様の事案がないか調べるため、外部の弁護士を含む調査委員会を作ることも明らかにした。【井川諒太郎】
最終更新日:6/30(水)23:21 毎日新聞