欠陥エアバッグ問題で経営破綻したタカタの事業を引き継いだジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン(JSSJ、東京)は18日、昨年10月に発覚したシートベルトの検査データ改ざん問題の調査結果を発表した。
書き換えは約20年間で1000件に上るとされたが、「安全性に問題がない」として、リコール(回収・無償修理)には至らないと説明した。
影響のある自動車メーカーは12社。企業名は公表していないが、JSSJホームページによると、国内の乗用車大手8社全てと取引がある。
JSSJによると、不正は、データが残っている2000年から彦根製造所(滋賀県彦根市)とフィリピンの子会社で行われていた。シートベルトに使う「ウェビング」と呼ばれる織布の品質が法令の基準や取引先企業の要求を満たしているかどうか測る検査で、不適合な結果を合格値に改ざんしていた。
最終更新日:6/18(金)20:25 時事通信