東証6日続伸 ワクチンに期待

10日の東京株式市場で、日経平均株価は一時、29年ぶりに2万5千円の大台に載った。終値は前日比65円75銭高の2万4905円59銭。米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利宣言し、投資家が身動きを取りやすくなったところに、新型コロナウイルスのワクチン開発進展の好材料が重なった。

 日経平均は6営業日続伸し、合わせて1928円上昇した。10日は上昇幅が400円を超す場面もあったが、過熱感から午後は失速した。

 ワクチン開発への期待から、日本円や金、債券などの安全資産から、株式や原油といったリスク性資産に資金を移す動きがみられる。東京株式市場では、コロナ禍で売られやすかった空運や鉄道、不動産が大きく上昇した一方、巣ごもり需要を取り込んできたIT関連の下げが目立った。

 SMBC日興証券の近藤雄一郎社長は「年内に2万6千円程度まで上昇することもあり得る」としながらも、今後のリスク要因として、冬場の新型コロナ感染拡大と円高、金利急騰の3点を挙げた。

 一方、東京外国為替市場では10日午後、円相場が1ドル=104円台後半で取引され、前日夕よりも大幅な円安に傾いている。

最終更新日:11/10(火)17:00 産経新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6376097

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