トヨタは、新型ランドクルーザーを本日世界初公開した。
今回フルモデルチェンジした新型ランドクルーザー(300系)は、2007年に登場した200系の後継となる。
ランドクルーザーは1951年8月、トヨタBJ型として誕生。自動車として初めて富士山6合目までの登山に成功するなど、厳しい環境で高い走破性を発揮し、その実績も踏まえ、全国各地でパトロールカーとして採用された。
「お客さまをはじめ、このクルマに関わるさまざまな人々に安全と安心をお届けすることが目標」というモビリティカンパニーの礎ともいえる伝統がスタートした。
以降、累計約1040万台、年間30万台以上のランドクルーザーが、世界170の国と地域を駆け抜けてきた。
ランドクルーザーが守り続けている本質が「信頼性、耐久性、悪路走破性」とトヨタはいう。
「どこでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というランドクルーザーへの信頼にこたえるため、世界中のユーザーの使用実態に基づき、開発、評価の基準をより厳しいものとしたうえで、ランドクルーザーを鍛え、進化させてきたという。
ランドクルーザーの開発の狙いは、本質である「信頼性、耐久性、悪路走破性」は進化させつつ継承すること、および世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現することの2つという。
これらを念頭に、ランドクルーザーの本質を守る礎であるフレーム構造は踏襲しながらも、TNGAに基づく新GA-Fプラットフォームを採用。
さらに、軽量化・重量化、新パワートレーンの採用、内外装のデザインを含め、長年にわたる技術とトヨタの最新技術を融合させたという。
外装は、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置や、バンパー造形など機能美を追求。
内装は、悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストゥルメントパネルを採用。
パッケージについては、悪路走破性を重視し、全長/全幅/ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル/アプローチアングルは、従来型を踏襲した。
なお、ランドクルーザー200系のサイズは、全長4950mm、全幅1970mm、ホイールベース2850mm。
また、トヨタ・セーフティー・センスも採用。歩行者や自転車運転者を検知し、衝突回避または、被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティに、横断歩行者検知機能、緊急時操舵回避支援機能を追加した。
さらに、駐車場での前後障害物や、後退時の接近車両、および歩行者を認識し、事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに採用した。
トヨタは、2021年夏以降、世界各地で新型ランドクルーザーを発売する予定という。
最終更新日:6/10(木)8:21 AUTOCAR JAPAN