魚離れに挑戦「四角い魚」開発

さばいたり、骨があったりと調理の際に手間がかかる魚。そんな魚料理の悩みを解消する商品を、イオンが5月12日にプライベートブランド「トップバリュ」から発売した。



それが、こちら。

「なんだ、これは!?」という言葉と共に画像に写っているのは、白色の四角い物体。魚と言われても、魚らしき形状が全く見当たらない。

しかしこれが、魚料理の概念を覆す“キューブ型”の冷凍魚素材「トップバリュ パパッとできるお魚おかず」なのだ。

魚は骨を取り除き、約15グラムのキューブ状にカット。さらに打ち粉をすることで下ごしらえの手間が省けるとともに、魚の旨みや水分を逃しにくく加熱後も食感を保ってくれる。

これまで一切れ単位で調理していた魚を少量で使うこともでき、また子供が食べやすいようにこのような形状となったという。

和洋中さまざまな料理で登場することの多い、たら・あじ・サーモン・ぶり・さばの5種類があり、全国の「イオン」「イオンスタイル」「イオンスーパーセンター」など約1300店舗で、1パック(180グラム)386円(税込み)で購入することができる。

この小さなキューブ状であれば、魚の下処理が面倒だからといって敬遠していた人も、手軽に好きな量を調理できる。今まで挑戦してこなかった魚料理を作るきっかけになるかもしれない。

しかし、なぜ魚をキューブ状にするという発想が生まれたのだろうか? また、どのようにしてキューブ状にしているのだろうか?

イオントップバリュ株式会社の商品開発本部、生鮮・デリカ商品統括部・水産商品部の天野雄一郎さんに話を聞いた。

ーーなぜ今までキューブ状の魚はなかったの?

今までもスティック状のフライや四角い板状のフライ(バーガー用等)では、国内外にあった製法です。キューブ状に関してはアイデアはありましたが、長い間検討段階が続いていました。冷凍切り身魚に関しては、昨年の緊急事態宣言以降は需要がかなり高まりましたが、それまではさほどではなかったことや、キューブ状という新しい形に対しどこまでニーズがあるかも未知数で、販売する決断もなかなか難しい状況でした。

ーー味や食感を教えて。

打ち粉をしているので魚の旨みがしっかりコーティングされ、また加熱による身の縮みを抑えることができ、ふっくらおいしく召し上がりいただけます。また味を絡めやすくいろいろな料理にアレンジいただけます。


ーー現在の反響は?

子育て中の方から、骨や切身の形状のせいで魚が苦手なお子さまにも食べさせやすいとのお声をいただいております。冷凍庫にストックしやすく、好きな時に好きな量を利用できそうで便利との声もいただいております。

この商品は、魚離れの原因ともいえる点に着目し、魚をもっとおいしく、手軽に食べていただきたいとの思いから開発が始まりました。その思いが伝わっているようでとてもうれしく思います。小さいお子さまからご高齢の方まで、もっと魚を手軽に食べていただきたいと思います。

ちなみに、他の魚への今後の展開などは「お客さまのお声を伺いながら検討してまいります」とのことだ。

手間がかからないことで調理する側が助かるだけでなく、骨がない一口サイズで小さい子供はもちろん高齢者も、食べやすいのではないだろうか?

なおトップバリュの特設ホームページでは、「たらの筑前煮」など5種類のラインナップそれぞれを使ったおすすめのレシピも紹介している。

魚料理に挑戦する際には、まずはこのキューブ状から始めてみるのもよさそうだ。

最終更新日:5/28(金)12:31 FNNプライムオンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6394555

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