今後も継続?「プレ金」は今

月末の金曜日に早めの退勤を促し、飲食や旅行などの消費につなげようと、国と経済界が提唱した消費喚起キャンペーン「プレミアムフライデー」が2017年2月に始まってから、4年がたちました。開始当初は、賛同した官公庁や企業で月末の金曜日、午後3時に業務を終了するケースが見られたほか、飲食店がプレミアムフライデーにちなんだ割引キャンペーンを実施するなど大きな話題となりました。

 しかし、思うような成果が得られず、取り組みを終了した企業もあるほか、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響で、いつしか、プレミアムフライデーという言葉も聞かれなくなっています。プレミアムフライデーは現在、どうなっているのでしょうか。また、今後も継続するのでしょうか。2017年にプレミアムフライデーを導入した企業と関連団体にそれぞれ聞きました。

プレミアムフライデーの導入により、社員の働き方改革に成功した企業がある一方で、プレミアムフライデーの日に客を呼び込もうとした飲食店の中には、不調に終わった店もあります。

 ファミリーレストランを展開する企業の広報担当者は「当社は当初、プレミアムフライデーの取り組みに賛同していました。そこで、プレミアムフライデーの日に、お客さまが家族や友人、同僚と店内で充実した時間を過ごしていただけるよう、毎月、最終金曜日限定の特別メニューの販売を2017年2月24日から始めました。ところが、特別メニューの認知度が低く、お客さまから大きな支持を得られなかったため、2018年の6月29日の金曜日をもって販売を終了しました。その後、当社では、プレミアムフライデーに関する取り組みは一切行っていません」と話しています。

 プレミアムフライデーは今後も続くのでしょうか。コロナ禍でプレミアムフライデーを継続するための取り組みについて、経済産業省と経済団体が設立した「プレミアムフライデー推進協議会」の事務局に問い合わせたところ、次のような回答がありました。

「プレミアムフライデーは今後も継続する予定です。ただし、現在は新型コロナウイルス対策が最優先なので、今後、どのような取り組みを行うかは現時点でははっきりとはいえません。コロナ禍で国民の働き方や消費習慣などが変わりつつあるので、世間の状況を見て、具体的な取り組みを検討していきたいと思います」

最終更新日:5/28(金)14:52 オトナンサー

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6394515

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