レジ特許巡り ファストリ敗訴

ユニクロやGUで導入されているセルフレジの特許を一部無効とした特許庁の判断をめぐり、ファーストリテイリングと技術を発明したIT企業「アスタリスク」(大阪市)が争った訴訟で、知財高裁の森義之裁判長は20日、同庁の審決を取り消し、ファーストリテの訴えも棄却する判決を言い渡した。



 
 アスタリスクは商品をレジに置くだけで値段を計算できる技術を発明し、特許を取得した。森裁判長は、同社の発明とユニクロなどに導入されているセルフレジには、商品に付けられたタグから情報を読み取る装置や、タグと交信するための電波を放射するアンテナなどに一致点があると指摘。ファーストリテ側は容易に発明でき、特許に当たらないなどと主張したが、「容易ではない」と退け、特許は有効と判断した。

 判決後、記者会見したアスタリスクの鈴木規之社長によると、同社は当初、ファーストリテに技術を採用するよう持ち掛けたが断られたという。鈴木社長は判決について「主張が認められた。ほっとした」と述べた。

 アスタリスクはユニクロやGUで導入されているセルフレジの使用差し止めを求めて複数の裁判所に提訴し、係争中。ファーストリテは「主張が認められず、大変残念。判決内容を精査する」とコメントした。

最終更新日:5/21(金)7:46 時事通信

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6393878

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