ポケカ高騰 背景に「投資家」

ポケモングッズのECサイト「ポケモンセンターオンライン」から、「ポケモンカードゲーム商品の販売方法に関するお知らせ」が発表された。



5月7日に『ポケモンカードゲーム』の新セット「イーブイヒーローズ」の関連商品の予約販売が開始されたが、アクセス過多による閲覧・購入混乱の事態となっていた。

この状況を受け、新セットに関連する商品は全国のポケモンセンター及びポケモンストアでの店頭販売を行わず、「ポケモンセンターオンライン」での抽選販売が行われることが明かされた。

新しいカードが手に入らない、高くて買えない。TCGで遊ぶ人にとって、それは由々しき事態だ。

この異常ともいえる盛り上がりを、実際のポケカプレイヤーはどう思っているのか。都内IT企業につとめながら、カードショップなどで『ポケモンカードゲーム』をプレイする30代の男性・Nさんに話をうかがった。

──ポケモンカードの品切れや入手困難が目立つようになったのはいつごろからですか?

ポケカプレイヤーNさん:
自分の体感では昨年11月に発売されたハイクラスパック「シャイニースターV」辺りからですね。それまでも人気と共に徐々に手に入れづらくはなっていました。けれど、収録されているカードの人気もあって「シャイニースターV」が発売されてほどなくしてから、どんどん店頭から姿を消して滅多に手に入らないレアパックになっていきました。

その後も「連撃マスター」をはじめ、滅多に手に入らないパックが増え始め、いよいよ今回の新しい強化拡張パック「イーブイヒーローズ」でその傾向に拍車がかかっていると感じます。

──「ポケカ投資家」と名乗る人たちについてどう思いますか?

ポケカプレイヤーNさん:
自分は出戻りの新参プレイヤーであるためそこまでプレイ歴が長いわけではなく、実際には見たこともありませんが、そのワードが取り沙汰されているのはネット上で見聞きしています。

もしも実在するのであれば、その存在が、新弾が手に入らない現在の状況を招いている一因であることは疑いの余地がなく、純粋なプレイヤーとして思うところはあります。

しかし、これから価値が高くなるものに投資する、あるいは需要の高いものを入手して市場価値に照らした価格で再び市場に出すという彼らの行動は法に背く行為ではなく、需要と供給的に必然ともいえます。いわゆる「転売ヤー」と呼ばれる存在も含めて、自分は一概に糾弾しようとは思いません。

もちろん感情としては全く別のところにあるのは事実ですが……。むしろ、現状については販売元が対策を講じるべきと考えます。

──ポケモンカードゲームの販売元は十分に対策をとっていると思いますか? あるいは、どのような対策が必要だと考えていますか?

ポケカプレイヤーNさん:
いちプレイヤーには与り知らない範囲で、販売元は対応に苦慮しているであろうことは想像に難くありません。でも、現状について客観的に申し上げるのであれば、事実、新しいカードが数多く収録され環境にも食い込むであろう「イーブイヒーローズ」の予約はこれほどの混乱を来しており、発売日以降も入手困難な状況が続くであろうことは容易に予想ができます。

その点において、新しいパックを購入して新しいデッキを構築するという、プレイヤーとしての正当な楽しみの場を、十分に提供していただいているとは到底言い難い現状があります。

今回、おそらくコロナ禍も影響してか、店頭販売ではなく抽選販売に切り替えたことは英断だと受け止めています。増産体制の強化などを含め、ポケモンカードゲームを取り巻く狂騒を、正常に戻すための第一歩として、慎ましながら応援しています。

最終更新日:5/13(木)20:42 KAI-YOU.net

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6393255

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