西日本鉄道(福岡市)は13日、グループ会社の西鉄興業が運営する福岡市早良区西新のボウリング場「西新パレスボウル」と、併設する貸しホールの営業を2022年3月末で終えると発表した。レジャー多様化による利用客の低迷に加え、設備が老朽化。コロナ禍でさらに減少が見込まれることから閉鎖を決めた。
パレスボウルは、ボウリングブーム時の1972年に開業。近年のピークの2003年度には14万人が来場したが、19年度は10万人に減少。20年度はコロナ禍の影響などで5万8千人にとどまっていた。西鉄の林田浩一社長は同日の決算発表会見で「ボウリングを楽しまれていた方には申し訳ないが、グループの構造改革のため、ご理解いただきたい」と述べた。
パレスボウルが入る建物「西新パレス」は西鉄が保有している。建物は閉鎖せず、テナントの飲食店などは営業を続ける。
西鉄は構造改革のため福岡市東区の遊園地「かしいかえん シルバニアガーデン」も今年12月30日で閉園する。 (古川剛光)
最終更新日:5/13(木)23:23 西日本新聞