任天堂 最終益が前期比85.7%増

任天堂が6日発表した2021年3月期連結決算は、最終(当期)利益が前期比85・7%増の4803億円となり、12年ぶりに過去最高益を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要などの追い風を受け、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」や専用ソフト「あつまれ どうぶつの森」(通称・あつ森)の販売が好調だった。



 これまでで最終利益が最高だったのは、小型ゲーム機「ニンテンドーDS」や、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」などの売り上げが伸びた09年3月期の2790億円だった。

 21年3月期は、本業のもうけを示す営業利益も81・8%増の6406億円で、過去最高だった09年3月期(5552億円)を上回った。売上高は34・4%増の1兆7589億円だった。

 スイッチ本体の世界販売は2883万台で前期を780万台上回った。発売した17年3月からの累計販売は8459万台となり、1983年に発売した据え置き型ゲーム機「ファミリーコンピュータ」(6191万台)、11年発売の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」(7594万台)を超えた。オンライン記者会見で古川俊太郎社長は「(スイッチの販売が)ピークを過ぎたという認識は全くない。新しいソフトを引き続き投入することで使い続けてもらえるよう力を尽くしたい」と述べた。

 ソフトでは、自分の分身が無人島での生活を送る「あつ森」がこの1年間で2085万本、体を動かしながらゲームを楽しめる「リングフィット アドベンチャー」が738万本を売り上げるなど好調だった。

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比9・0%減の1兆6000億円、最終利益を29・2%減の3400億円と見込んだ。【井口彩】

最終更新日:5/6(木)19:17 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6392587

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