皆さんこんにちは。4月からの新年度、コロナ禍とは言え東京での生活を新たにスタートさせた方もいらっしゃることでしょう。私も初めて日本に来た高校生のころを思い出します。美しい日本の風景、親切な人たち。しかし、さまざまな不可解なものに戸惑った経験も強い印象として記憶に残っています。
■どれに乗るのが一番早いのかわからない
その最たるものが鉄道、特に東京の鉄道の表記です。
「急行」「特急」「快速」「快速特急」「特別快速「通勤快速」「準急」「普通」「各駅停車」。さて、いったいどれに乗るのが一番早いか、東京以外にお住いの皆さんわかりますか?
英語の語感ですと「Express(急行)」は例えば「オリエント急行」のようにかなり長距離を走る列車というイメージです。
そのイメージもあるので、まずは「Express」に乗れば正解なのだと思います。あるとき京浜急行で「急行」に乗りました。なにしろ京浜「急行」ですからね。その看板列車に乗れば間違いないと思ったわけです。
しかし実は京急では「急行」の上に「特急」、その上に「快速特急」があります。そうとは知らず上から3番目(下から2番目でもあります)の急行に品川から乗ると「青物横丁」「立会川」「平和島」「京急鎌田」とかなりゆったりとしたペースで停車し、そのたびに後続列車にバンバン追い抜かされ、かなりイライラしました。
そういえば、JRでも「特急」に乗るには特急券が必要です。ここで1つの規則性を発見しました。同じように途中駅を飛ばしながら運行するけれども、追加でチケットを買う必要があるのは「特別急行」、買わなくてもよい列車は「快速」というルールです。チケットを買わないけれど、うんと速いものは「特快(特別快速)」であって「特急(特別急行)」ではない。なるほど、納得納得。ちなみに、われわれコンピューターサイエンス専攻者は、こうしたロジカルな法則が大好きです。
最終更新日:5/3(月)7:31 東洋経済オンライン