好調アーモンド飲料 各社注力

アーモンドミルク(アーモンド飲料)市場がじわり拡大している。13年から毎年2ケタ成長を続けて市場規模は50億円近くへと拡大。豆乳市場に比べると8%程度の規模だが、健康志向の高まりを受けて、深耕余地が大きいカテゴリーとして各社注力の構えだ。

 主原料であるアーモンドの価値が徐々に浸透していることが好調の一因と思われる。
 アーモンドにはビタミンEやオレイン酸、食物繊維、ミネラルが豊富に含まれ、中でも抗酸化作用のあるビタミンE含有量は、あらゆる食品中でトップクラス。オレイン酸には悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)を減らす働きがあるほか、ビタミンEの抗酸化作用により肌の若々しさを保つ研究発表もある。
 これをすりつぶして水を加えたアーモンドミルクは栄養成分がより吸収しやすく毎日手軽に摂取できることから牛乳や豆乳に続く“第3のミルク”として市場に浸透しつつある。

そのほか新たな動きとしては、キッコーマン飲料は9月、マカダミアナッツを使用した飲料「マカダミアミルク オリジナル」と「マカダミアミルク 砂糖不使用」の2品を新発売してナッツミルク市場創造に向けてチャレンジする。
マカダミアミルクに着目した理由について、キッコーマン飲料の荻生康成チルド営業本部営業企画部企画グループグループ長は「豆乳を含めた体によい植物性ミルクの選択肢を増やしていくことにある」と語る。

 ナッツの好例としては「アーモンド効果」の「3種のナッツ」が挙げられる。「ナッツそのものの健康価値から女性の支持率が高く、200mlは19年8月から今年7月までの期間で35%増となった」と前出の千田氏は振り返る。
 マルサンアイは「毎日おいしいアーモンドミルク砂糖不使用」と「毎日おいしいローストアーモンドミルクオリジナル」のアーモンド含有量を2.5%増量しパッケージデザインを刷新。「お客様の声を参考にアーモンド感を高め、日本人が手にとりやすいデザインに変えた」(倉橋良二常務)という。

最終更新日:11/7(土)17:37 食品新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6375829

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