「来週の配送案件が取れていない。他のドライバーとの奪い合いになっている」――。4月下旬、個人事業主のドライバーである首都圏の30代男性、Aさんはそう言ってうなだれた。コロナ禍でネット通販(EC)の荷物が増える一方、その配送では“競争”が一段と熾烈化している。
2020年初めに個人ドライバーになったAさんは、もともと工場の派遣社員だった。「以前の職場は残業が多く家族との時間が思うように取れなかった」(Aさん)ため、自分で仕事の案件を選び、労働時間を調整できる個人ドライバーになることを決めた。
GMSの長澤亮執行役員は「2020年2月にサービスを開始してから、利用者数は右肩上がりで伸びている」と語る。1カ月のリース代は5~6万円ほど。アマゾンフレックスであれば「5日ほど働けば支払える金額」(前出のAさん)だという。
2020年夏ころから個人ドライバーとして働く首都圏の40代男性のBさんも、GMSカーリースで配送車両をリースし、アマゾンフレックスで仕事をしている。「飲食店を開くのが夢だったが、コロナ禍で先行きが不透明になった。当面はコロナ禍でも仕事のある個人ドライバーとして仕事を続けたい」(Bさん)
最終更新日:4/30(金)11:39 東洋経済オンライン