SUNTORY天然水 北と南違いは

「北」と「南」のどこに違いが? まるで間違い探しのよう――。サントリー食品インターナショナル(東京)は、年間販売数が1億ケースを超える「サントリー天然水」の新たな水源「北アルプス」の発売を来夏始める。1991年発売の山梨県北杜市の工場で生産する「南アルプス」とラベルデザインもそっくり。同社広報部に違いを聞いてみた。



 同社広報部によると「北アルプス」は長野県大町市に建設中の新工場で生産する。ラベルデザインは同市の鷹狩山から望む餓鬼岳(2647メートル)を中心とした北アルプスだ。青い鳥はオオルリ、黄色の花はシナノキンバイ。一方「南アルプス」は甲斐駒ケ岳(山梨・長野県境)、鳥はルリビタキ、花はフクジュソウと、よく見ると違うデザインになっている。

 北ア水源は柔らかくすっきりした味わい。ミネラル分は1リットル当たり約10ミリグラムと、南ア水源の約30ミリグラムに比べて低いのが特徴だ。熊本・阿蘇の水源は約80ミリグラムと地域性が表れている。同社広報部は「大町市は豊かな自然に囲まれた理想的な場所。そこで育まれた水は北アの山々に磨かれた適度なミネラル分を含み、くせがなく、すっきりとした飲み心地です」とアピールする。

 販売エリアはどうなるのか。

 もともと阿蘇、鳥取・奥大山を含めて3カ所の水源地があり、東日本、近畿・中国・四国地方、九州地方と販売エリアが分かれていた。ただ、同社は9月、安定供給のため「南アルプスの天然水」などと水源地を強調していた商品名を「サントリー天然水」に統一すると発表。形式上は、水源地に関係なく全国が対象になった。

 それでも、広報部の担当者は水源地に近いエリアで販売するのが実情という。「『北アルプス』の場合は長野県を中心とした東日本、『南アルプス』は関東を中心とした東日本になると予測しています」と話す。来年はサントリー天然水の誕生から30年の節目。この機に、何気なく飲んでいる水の水源地を確認してみては。【島袋太輔】

最終更新日:11/7(土)9:42 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6375805

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