派手な改造車 機能的価値ある?

街で派手なカスタムカーを見かけたときに、あのようなカスタマイズには、見た目以外に何か機能的な価値があるのだろうか? と疑問に思ったことはないだろうか。たとえば大きなネガティブキャンバーがついた八の字タイヤ。あるいは爆音。巨大なマフラー……。



 これらはある面、レーシングカーにも共通する部分でもあり、まるで無意味とは思えないが、そのメリット・デメリットを整理してみよう。

エアロパーツのウイングもレーシングカーには欠かせないもの。ウイングをつけることで空気の力で車体を地面に押しつけ、タイヤにかかる荷重を増やしてグリップを高める効果があり、運動性能を高める効果は絶大だ。

 しかし、100km/h前後にならないと、体感的な効果は現れないし、大きなウイングは空気抵抗にもなってデメリットもある。サイズや形状によっては保安基準に抵触する恐れもあるし、前後で空力バランスがとれていないと操縦安定性にも悪影響が出て、意外にシビアな領域だ。

 メーカーやワークス系のように、風洞実験やCFD(計算流体力学)を行なって開発されたものなら信用できるが、少なくとも公道での走行では、巨大ウイングの機能的メリットは考えにくい。

 クルマというのはかなり高度なバランスの上に成り立っているので、どこかを伸ばそうとすると必ず失うものもある。チューニングやカスタマイズもトレードオフの関係のものが多く、やり過ぎは禁物。基本的には一得一失だと思っておいた方がいい。

 その理屈がわかった上で、合法の範囲で、趣味としてカスタマイズを楽しめばいいのではないだろうか。

最終更新日:4/24(土)15:00 WEB CARTOP

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6391518

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