トヨタ自動車は22日、水素が燃料で二酸化炭素(CO2)が出ない「水素エンジン車」で自動車レースに参戦すると発表した。水素エンジンは既存技術が活用でき、低コストでの「CO2ゼロ」が期待される技術。レースを通じて長期的な開発に取り組むという。
水素エンジンの仕組みは、ガソリンエンジンと同じ。ガソリンの代わりに水素を燃やしてエンジンを動かす。トヨタは、5月21日から富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催される24時間耐久レースに、「カローラスポーツ」がベースの水素エンジン搭載車両で参戦する予定。それ以降も耐久レースに参加してエンジン性能や耐久性などの課題を洗い出し、技術開発に活用する。福島県浪江町の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」(FH2R)でつくった水素を使う計画だ。
ただ、現時点では技術的な課題があり、トヨタは市販化の見通しを示していない。
最終更新日:4/22(木)17:38 朝日新聞デジタル