電源開発(Jパワー、東京)は16日、宇部興産(山口県宇部市)と検討してきた宇部市での石炭火力発電所の建設計画を断念すると発表した。電力需要の伸び悩みや再生可能エネルギーの導入の状況などを踏まえて判断した。
両社は2015年、共同出資の山口宇部パワー(同)を設立。当初は大阪ガス(大阪市)も出資していたが、事業性が見込めないとして19年4月に撤退を発表。26年に出力60万キロワットの2基で運転を始める予定だった。世界的な脱炭素の流れの中、環境への配慮や事業性を考慮して石炭火力から撤退する動きが全国で相次いでいる。
最終更新日:4/16(金)21:48 中国新聞デジタル