宇宙もガイド るるぶの新機軸

「脱・地球、史上初のエリア!」――。

 3月30日、旅行ガイドブック『るるぶ』から『るるぶ宇宙』が発売となった。メインである国際宇宙ステーションの特集では、施設の詳細からレトルトをはじめとする宇宙グルメの数々を紹介。宇宙飛行士の風呂やトイレ、歯磨きの事情まで徹底的にレポートしている。



 そのほか、月周回旅行など宇宙旅行の最前線も取材。小惑星探査機「はやぶさ2」のガイドもある。地球、月、火星、木星などの惑星も個別エリアとして解説していく。旅先をガイドする『るるぶ情報版』と同じように、知識ゼロでも楽しめる作りだ。

企画を担当したのは誌面にも登場する入社3年目の足立優華氏。自ら作品の舞台と思われる場所を探して世界を旅する、筋金入りの『ONE PIECE』ファンだ。超人気作品だけに許諾の可能性は低いと思われたが、集英社にコラボを呼びかけるとまさかのOK。2021年1月に連載1000話を迎えた記念コラボの形で集英社が全面的に協力し、制作が始まった。

■総力を挙げてモデル地の検証

 「作中に登場した舞台のモデル地を探し出し、 麦わらの一味になった気分で旅すること」がメインテーマだが、作者の尾田栄一郎氏も、一部を除きモデル地は明かしていない。「編集部員と、協力する編集プロダクションのメンバーで単行本を冒頭から読み返して検証し、取り上げる場所をピックアップしていった」(編集長を務めた高橋香里氏)。

「実は2018年から温めていた企画だったんです」。そう明かすのは編集長を務めた勇上香織氏。元はプロレスファンの社員の発案だったが、何度も却下されていたという。新日本プロレスのファンは女性が多く、『るるぶ』も読者の6割が女性だ。相性がよいと考えたものの、公式ガイドは既存ファンの満足度と新たなファン作りの両面が求められるため、難易度が高いのだ。それがコロナ禍もあり、ようやくGOサインが下った。

■「公式ガイドなら『るるぶ』」を目指す

最終更新日:4/10(土)9:31 東洋経済オンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6390255

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