FEILER マダムのイメージ変化

「FEILER(フェイラー)」というブランドをご存知だろうか。

名前でピンと来なくても、“黒地に花柄のハンカチ”と聞けば、「知ってる!」となる方は多いと思う。



上の世代の方向けの、クラシックなブランドーー。

そう思っていたら、なんだかすごく変わっていた。

ポップな商品が、ルミネエスト新宿やエチカ表参道に並び、公式Instagramのフォロワーは8万人を超えている。

「何があったんだろう」

興味が止まらず、聞きに行ってきました。【湊彬子・ハフポスト日本版】

リブランディングの動きは2013年から始まっていた。しかし、デパートの売り場内で新旧テイストの商品を混在させた場合、以前からの顧客は「変わってしまった」と感じ、一方の新規顧客には変化が伝わりにくく、思うようにはいかなかった。

以前からの顧客を大切にする一方で、ラフォーレ原宿や渋谷ロフトに期間限定ショップを開き、若い世代をターゲットにした商品を販売した。

その中で、「ハンカチとしては若い世代には高価。ギフトとして打ち出した方がよい」とコンセプトが固まっていき、新ライン「LOVERARY BY FEILER(ラブラリー バイ フェイラー)」が立ち上がった。現在、東京、大阪、福岡など全国に12店舗を展開している。

ラブラリー バイ フェイラーでは「ポップでキュートな色柄」の商品を展開し、フルーツ、リボン、パフェなどのかわいらしいものから、覆面ファイターや寿司などクスッと笑ってしまうような柄まで揃う。

PR担当の吉野陽子さんは、「フェイラーの精神には『お客様に、明日への一歩を踏み出す勇気を与えられたら』というものがあり、その流れの中に、『クスッと笑えるものを』という考えがあります」と説明する。

一つの柄に使えるのは最大18色。その中で、デザイナーたちがユニークなテイストにチャレンジしているのだ。

このラインが発足した2015年ごろから、30~40代にも客層が広がり始めたという。

ファンたちのつながりは、思いもよらない展開にも広がった。

鳥やてんとう虫が描かれた人気柄「ハイジ」を愛するファンたちが生んだのが、8月12日「#ハイジの日」だ。

自然発生的に始まった動きで、ファンたちは毎年この日、お気に入りのハイジ柄の商品の写真に「#フェイラー」「#ハイジの日」というハッシュタグをつけて投稿する。

2017年に始まったといい、2018年からはオフィシャルも参加してイベントなどを行い、2020年はファン参加型企画でハイジ柄の新しいバッグを開発した。

オフィシャルキャラクター「リーベ君」の誕生日(4月25日)にもファンたちが自発的に集まり、お祝いの様子がインスタにアップされていく。

最終更新日:4/8(木)11:50 ハフポスト日本版

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6390067

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