ユニクロ1強 薄れる「渇望」

ユニクロを展開するファーストリテイリングが、フリマアプリのメルカリと包括協定を結び、商品の高額転売対策を始めている。もともと低価格ファッションが人気を集めているユニクロだが、どうしてここまで商品の売買が過熱するのか──。ファッションジャーナリストの南充浩氏が考察する。

最近では「若者のユニクロ離れ」とか「ユニクロが高くて買えない」といった記事も見かけるようになりましたが、個人的には誇張しすぎではないかと感じています。

「ユニクロを離れた若者はメルカリなどのフリマアプリで安い服を買っている」と論じられることもありますが、メルカリで最も売買されるブランドはなんと3年連続でユニクロがトップなのです。これはメルカリ自身が公式に発表しています。

 そもそもメルカリユーザーは若者の比率が高いので、「ユニクロ離れ」というのは当たっていませんし、「ユニクロは高いからメルカリで安い服を買う」というのも違うでしょう。その証拠に、メルカリに出品されているユニクロの商品は、+J以外でも値崩れしている物が少ないのです。店頭での最終処分価格よりも高めの価格で取引される傾向にあります。

 +Jフィーバーに限らず、昨年6月のエアリズムマスク発売時の長蛇の列、そしてそれのメルカリへの高額出品を見るにつけても、ユニクロというブランドに対する国民的人気の高さを痛感します。恐らく1998年のフリースブーム時よりもユニクロというブランドは人気もステイタスも格段に高まっています。

最終更新日:4/4(日)17:29 NEWSポストセブン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6389754

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