駅に巨大絵 JR社員のエヴァ愛

3月8日に公開され、大ヒットを記録しているアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。作品の人気を一層高めるべく、JR東日本が打ち出した連動企画が、ネット上で注目を集めました。本編に登場するメカやキャラクターを、愛情たっぷりに「具現化」し、駅構内に展示したのです。多くのファンから喝采を浴びたイベントの舞台裏について、取材しました。(withnews編集部・神戸郁人)

見る人の度肝を抜いた作品もあります。大井町駅構内の「みどりの窓口」で公開された、「エヴァンゲリオン2号機(獣化第2形態 ”ザ・ビースト”)」のフィギュアです。

同駅では、エヴァパイロットの一人「式波・アスカ・ラングレー」のパネルを設置しました。そこで、アスカの愛機である2号機を、インパクト抜群の姿で立体化することにしたのです。

本体は高さ約130センチで、段ボールやペットボトルを加工し、ボディーに仕上げています。特徴である深紅の体色を再現するため、赤い色紙を貼ったり、腕部分にバイク用の保護カバーを取り付けたり。更に四つの目に緑色のLED電球を配し、点灯する仕組みとしました。

印象的なのは、「顔」です。新劇場版では強敵「第10の使徒」を前に、口を目いっぱい開き、牙をむきだしにした、野獣のような風貌(ふうぼう)が描かれます。忠実に表現するため、段ボールを細かく切り、歯として使うなど、原作の質感を損ねないよう意識しました。

加えて、発泡スチロールを使い、使徒との戦いで倒壊した市街地をジオラマ化。高さ約30センチ・幅約90センチの土台として完成させています。フィギュア本体は社員が一人で、土台は別の社員二人と協力して、業務時間内に作り上げたそうです。

大井町駅によると、駅付きの社員にはエヴァのファンが多く、劇場最新作を封切り当日に見に行った人も少なくありません。「先に鑑賞した社員に『絶対ネタバレしないで!』と話すほど、一人ひとりが公開を楽しみに、心待ちにしている雰囲気でした」(担当者)

展示期間中、お客さんから直接出来栄えを評価されたり、窓口で写真撮影を申し出られたり、といったことが頻繁にあったそうです。担当者は「温かいお言葉を頂戴し、盛り上げて頂き、大変感謝しております」と喜びをあらわにしました。

最終更新日:3/30(火)15:19 withnews

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6389284

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