2週間で4度目障害 みずほ謝罪

みずほ銀行は12日、新たなシステム障害が発生したと発表した。11日深夜にデータセンターの機器が故障し、予備機に切り替わらなかったことから、法人顧客を中心に国内他行向け外貨建て送金に300件強の遅れが生じた。既に不具合は解消し、送金の集中処理は12日夜に完了した。同行のシステム障害は2週間弱で4度目。



 藤原弘治頭取は12日夜に東京都内で記者会見を開き、「立て続けにトラブルが起き心からおわびする」と改めて謝罪。システム運用を抜本的に点検する必要があるとの認識を示した。

 みずほ銀では、2月28日に全国で現金自動預払機(ATM)が約4300台停止。顧客のキャッシュカードや預金通帳がATMに飲み込まれる被害が5200件余りに上った。これを受け、藤原氏は3月1日に記者会見して謝罪したばかりだった。

 その後、3日と7日にも障害が発生。金融庁は3度にわたって報告命令を出している。今回の障害では海外送金の処理にも影響が出たため、取引に遅延が生じた可能性もある。

 藤原氏は「このような事態が続いていることを極めて重く受け止める」と述べる一方、4度の障害の因果関係は現時点で「見いだせていない」と説明した。今後、2019年に全面稼働した基幹システムの仕様などが障害に関係しているか調査していく考えを示した。原因究明と再発防止は外部の専門家を交えて進める。

 藤原氏は度重なる障害発生を踏まえた自身の経営責任について「逃げずに受け止める」としつつも、「原因究明と再発防止が私に課せられた最大の責任だ」と述べた。親会社であるみずほフィナンシャルグループの責任も問われそうだ。全国銀行協会の次期会長に就任予定である同社の坂井辰史社長については「次期会長職を務めていく」と述べた。

 みずほをめぐっては、02年と11年にも大規模なシステム障害を起こしている。

最終更新日:3/12(金)23:55 時事通信

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6387568

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