「飲むフリスク」賛否 開発の経緯

ダイドードリンコが新感覚の炭酸飲料「FRISK SPARKLING(フリスク スパークリング)」を発売した。強刺激と冷涼感、すなわち「FRISK(フリスク)」を食べた時の感覚を味わえるという。ところが、実際に飲んだ消費者がネガティブな内容をXに投稿すると、インプレッション数は2300万超えに。毀誉褒貶(ほうへん)の渦中にあるこの新商品はどうして生まれたのか。同社に疑問をぶつけた。



 2024年5月下旬、飲料業界がどよめいた。タブレット菓子として有名な「FRISK(フリスク)」ブランドを商品名に冠した飲料が発売されたのだ。

 その名は「FRISK SPARKLING(フリスク スパークリング)」。日本はおろか、世界を見渡しても初のコラボだ。

 この衝撃の飲料を商品化したダイドードリンコ(以下、ダイドー)によると、特徴はやはりFRISKタブレットをイメージしたミント成分による強い刺激と持続する冷涼感。仕事・勉強の合間や運転中など、気分をリフレッシュさせたい時に向くという。現在の販路は同社の自動販売機が中心で、一部ローソンでも取り扱いを始めている。

 そして、発売早々、実際に飲んだ消費者が「まずい」とネガティブな感想をXに投稿したことで、FRISK SPARKLINGへの注目はより大きなものに。インプレッション数は驚異の2300万超えだ(24年6月19日時点、投稿は同月10日。関連する話は本文後半)。

 なぜ、あのフリスクなのか。そして、Xでの悪評についてのダイドーの率直な見解は? 本記事ではこうした疑問について、同社への取材を基にして展開していく。

 まず、ダイドーはなぜフリスクコラボ飲料を商品化したのかについてだが、その経緯はとても驚くものだった。

 というのも、FRISK SPARKLINGはFRISKの名前がダイドー社内で出る前の段階で、中身の開発からスタートさせている。当時は新型コロナウイルスが猛威を振るい、消費者の生活が激変した21年。コロナ感染に対する不安や行動制限によるストレスなどが原因で、メンタルの不調を訴える人が続出していた時期だ。「心の健康」を意識する風潮が生まれたことは、まだ記憶に新しい。

 ダイドーはその機運に着目した。同社はブランドメッセージに「こころとからだに、おいしいものを。」を掲げており、コロナ禍の心理ストレスに焦点を当て、心の疲労やストレスに働きかけるリフレッシュ飲料の開発を目指したのだ。

 ダイドーでマーケティング部の部長を務める坂本大介氏によれば、開発で苦労したのはリフレッシュに欠かせない「刺激」の調整だ。「まずは刺激があり、その刺激がきっかけとしてリフレッシュにつながる」と考え、リフレッシュに直接的・体感的につながるミント系をセレクト。そのミントの強さとおいしさのバランスに最も苦労したのだという。

 刺激を強くするのはそう難しいことではないが、し過ぎるとおいしさは損なわれる。そのバランスの調整について試行錯誤が続いた。

最終更新日:7/10(水)6:00 日経クロストレンド

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6507025

その他の新着トピック