近年、常温で販売され、自宅で凍らせて食べるアイス商品が増えている。いっぱいになりがちな冷凍庫のスペースを気にせずに、常温でストックできることなどから支持を集める。国産素材を使用した商品も続々登場。家庭用に加えて夏のギフト商品としても需要が高まっている。
家電製品の輸入・販売などを行うハイアールジャパンセールス(大阪市)が2022年に全国の子どものいる家庭を対象に実施したアンケートによると、全体の76・8%が家庭にある冷凍室の中が「いっぱい・ややいっぱいだと感じる」と回答。18年に実施した同調査からは8・7ポイント増加した。
冷凍室がいっぱいになる理由では「冷凍食品の購入量が増えた」が最も多かった。新型コロナウイルス下での内食需要の増加が、「家庭における冷凍庫の容量不足につながっている」と同社は分析する。
多くの家庭が自宅の冷凍庫の容量不足に悩む中、常温保存が可能で、必要量だけ凍らせて食べるアイスの人気が高まっている。
食品販売チェーンのカルディコーヒーファームは、「凍らせて食べるあいす」シリーズを展開する。同シリーズは国産素材の使用にこだわり、熊本産のスイカや沖縄産パイナップルなど国産果汁を使った商品や、北海道産の生乳や小豆を使った商品などを販売する。
運営するキャメル珈琲(東京都世田谷区)によると、購入者からは「常温で販売されているため、溶ける心配がなく持ち帰りやすい」、「冷凍庫のスペースを気にせず常温でストックできるため便利」などの声が寄せられているという。
販売も好調で、スイカ果汁を使った商品は23年に50万個を販売。好評を受けて24年は増産したという。
最終更新日:6/19(水)15:34 日本農業新聞