テーマパークや水族館などのレジャー施設で大型投資が相次いでいる。東京ディズニーシー(TDS、千葉県)では6日に新エリアが開業。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)でも今年中に新エリアが完成する。ただ、これに合わせるようにチケット代の値上がりも増えている。投資によって魅力を高め顧客満足度を上げる戦略だが、来場者の支持を得られなければ客足が遠のく恐れもあり、専門家は「淘汰(とうた)が進む可能性もある」と指摘する。
■足並みそろえるディズニーとUSJ
6日に開業したTDSの新エリア「ファンタジースプリングス」は映画「アナと雪の女王」や「ピーター・パン」をテーマとし、総投資額は約3200億円。TDSとしては開園後で最大の拡張となり、総開発面積は東京ドーム約3個分の約14万平方メートルで、4つのアトラクションとホテルなどで構成される。
新エリアは施設の魅力を高める投資といえるが、来場者からは「久しぶりに行くと値上がりに驚く」との声も聞かれる。昨年10月に1日入場券の最高価格が9400円から1万900円となり、初めて1万円を超えた。家族連れで行けば入園だけで数万円となり、食事や土産、遠方なら新幹線代なども上乗せされ「懐が痛い」と感じる消費者が多いだろう。
ディスニーとしのぎを削るUSJも令和3年3月に過去最大の600億円超を投じて新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を開業。今年中には約1・7倍に拡張して「ドンキーコング」がテーマの新エリアをオープンする。入場料も4月に最高価格が500円アップの1万900円となり、ディズニーと足並みをそろえている。
■値上げに踏み切れない中小も
東京商工リサーチによると、投資に加え水道光熱費や人件費などのコスト高もあり、国内107の主なレジャー施設の約6割の62施設が4年7月以降の1年間で値上げや価格改定を公表した。繁忙期と閑散期で価格を変えるダイナミックプライシング(変動価格制)も15施設が導入している。
ハウステンボス(長崎県)は今年1月から1日券を400円値上げし7400円となった。「アトラクションや催しを増やしたため」とする。富士急ハイランド(山梨県)は入園無料だが、アトラクションが乗り放題の「フリーパス」の最高価格を千円値上げした。
最終更新日:6/7(金)22:02 産経新聞