無視できない 脚光を浴びる退職者

三菱電機の松浦佑貴さん(36)は2023年1月、シンクタンク研究員に転じた。エンジニアとして10年の節目。「もっと新しい経験ができるはずだ」と思い立った。
 ところが待っていたのは、20年後の社会課題を数人で議論して資料にまとめ、官公庁向けに説明する日々。「やっぱりものづくりがしたい」と三菱電機時代の上司に連絡し、転職からわずか8カ月で戻った。

 「軽い気持ちだったかも」と言う松浦さんだが、復帰は「すんなり受け入れられた」。終身雇用が前提だった時代なら松浦さんのような退職者は「裏切り者」と後ろ指をさされたかもしれない。配偶者の転勤や育児による退職とは性質が異なるためだ。それが今や英語で「卒業生」の意味がある「アルムナイ」と呼ばれ、即戦力として脚光を浴びている。

 なぜアルムナイは一度辞めた会社に戻るのか。(共同通信=遠藤麻人、臼井春菜、小田島勝浩)

最終更新日:5/27(月)11:00 共同通信

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6502412

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