クルマを購入する場合、新車であればメーカー系販売店で購入するのが一般的です。
一方で、中古車となるとメーカー系、中古車販売店、ネットオークション、個人売買など多数の方法が存在しますが、中古車を購入する場合にはどのような部分に気を付けるべきなのでしょうか。
では、実際に中古車を購入した際に遭遇するかもしれないトラブルには、どのようなものがあるのでしょうか。
実際に中古車購入時にトラブルに遭ったT氏は次のように話しています。
「探していたのは、新車価格で500万円以上する国産高級クロスオーバーSUVでした。
条件としては、『総予算300万円』『走行距離5万キロ以下』『ハイブリッド車』といったものでしたが、中古車市場でも人気があるため、初期型とされる発売から6年以上経過しているものでも本体価格は300万円以上でした。
しかし、大手中古車サイトにて希望のクルマを探していると『本体価格約270万円』という個体が出てきたため、オンライン上で見積もりを取ると総合計が約290万円だったので、店舗に電話し、来店予約をおこないました」
ここまでは、従来の中古車を検討する流れですが、実際に来店から納車までの流れが酷い対応だったといいます。
「来店時に『SUVの見学予約したTです』と伝えると、出てきたスタッフは『何をお探しですか?』とまったく予約内容が伝わっていなかったほか、実車確認時に説明を求めても『このままの状態で説明することはありません』という対応でした。
その後、すでに見積もりを持っていることと保証などは一切要らない話をして、再度出された見積もりには『支払い合計:約370万円』という記載があったのです。
その内容には、約30万円の販売店独自保証や約20万円のコーティングといったものが記載されており、それらを外した見積り依頼をすると『上司に確認します』と20分ほど待たされました。
その後も必要ない任意保険加入の勧めたり、下取りに出すクルマの任意保険の保険証券のコピーを求めるなど不必要に個人情報を取ろうとする行為や、終いには『他店よりも安い自信があるのでもう一度検討しては如何でしょうか』という発言も飛び出しました。
当方がクルマにある程度の知識があったため、当初の約290万円の支払いで落ち着きましたが、ほかのお客さんはいわれたとおりのオプションを付けていたこともあり、ぜひとも必要なオプションかを判断したほうが良いかと思います。
ちなみ、納車日に地図SDが無いことが判明したほか、納車時の洗車もなく、今どきこんな酷い店もあるのだと驚かせられました」
前述の中古車販売店A氏は、このような悪質な対応について、次のように話します。
「中古車販売店に対して、あまり良いイメージがない人も多いと聞きます。中古車とはいえ、高額な商品を買っていただくことには代わりはありません。
そのため、気持ちよく納車したいという想いで作業している中古車販売店があることも知ってほしいですね」
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希望のクルマが見つかる可能性がある中古車市場ですが、そのクルマ自体に罪はなくても中古車販売店の対応次第で、大きく印象は変わります。
大切なのは、『何が自分に必要なのか』という部分です。中古車といえども安価に程度の良いクルマが見つかるかは、自分次第といえます。
最終更新日:3/2(火)14:50 くるまのニュース