金融庁は1日、現金自動預払機(ATM)などが利用できなくなる障害が発生したみずほ銀行に対し、銀行法に基づく報告命令を出す方針を固めた。全国で預金が引き出せなくなったことに加え、ATMからキャッシュカードや預金通帳が取り出せなくなった事態を重くみている。同庁は万全な顧客対応を要求するとともに、障害発生の経緯や原因について詳しく報告を求める。
2月28日に発生した障害では、ATMで預金を引き出せなくなったほか、インターネットバンキングも一時停止した。金融庁はキャッシュカードなどを取り出せなくなった顧客が数時間、店頭で待たされるなど「現場でとても困った顧客がいる」(幹部)ことを問題視。業務改善命令などの行政処分も視野に、慎重に対応を検討するとみられる。
最終更新日:3/1(月)17:26 時事通信