航空券高騰 韓国・仁川経由が得?

ゴールデンウィークまで1か月を切り、海外旅行を検討している人は多いかもしれない。だが、航空券を調べると、やはり価格は上がっている。歴史的な円安で、現地の滞在費用もかさむ今、せめて航空券代だけは抑えたい。そんな時は、日本からの直行便以外に目を向けると良いかもしれない。どうしたら航空券を安くとれるのか、そもそもなぜ安く行ける方法があるのか、専門家に聞いた。



■「海外で○○したい」海外旅行に目的意識を持つ人が増加?

「コロナ禍が明けて、格安航空券が格安じゃなくなっている」。こう話すのは、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんだ。

鳥海高太朗さん
「ひと昔前だったら、アメリカ・ロサンゼルスの往復航空券が10万円以下で買えることもありました。ところが今は、原油の高騰や物価高で航空券の価格が上がっています。しかし、世界では所得も上昇しているので、航空券の価格が高くても世界的には売れている状況です。いわゆる需給のバランスと言うところで、日本人にとっては高い状況になっています」

なかなか気軽に海外旅行に行くのが難しいご時世ということか。鳥海さんによると、コロナ禍前は「航空券が安いから」「時間が空いたので」といった漠然とした理由で海外に行く人もいたが、最近の傾向としては「韓国でアイドルのコンサートに」「ニューヨークで美術館に」といった明確な目的を持った人ばかりで、ふらっと行く人は減少したという。

鳥海さんは「海外旅行が気軽に行けるものから贅沢品に戻ってしまった」と分析する。

■韓国・仁川空港経由だとお得?「乗り継ぎで顧客獲得」の狙い

それでも、価格を抑えてどうにか海外に行きたいという人もいるだろう。おすすめなのが、韓国経由でチケットをとるという手段だという。

鳥海高太朗さん
「韓国・仁川空港経由は、日本発の直行便に比べると少しお得になる場合があります。ヨーロッパに行く場合、日本のエアラインで行くより往復で5万円以上安くなることも」

時期や行き先にもよるというが、ソウル近郊にある韓国最大の仁川空港を経由するだけで、それだけ節約できるというのはどういうことなのか。

「これには韓国の航空会社の戦略があります。韓国の人口は日本より少ないので、乗り継ぎでお客さんをとっていきたいという狙いがある。乗り継ぎの手間がある分、安く提供し、顧客を獲得したいという狙いがあるのではないか。韓国の航空会社が力を入れているのは『日本の地方空港⇒ソウル⇒ヨーロッパやアメリカ』というルートです」

最終更新日:4/6(土)11:28 TBS NEWS DIG Powered by JNN

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6497040

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