小林製薬の「紅麹」を含むサプリを摂取した人が健康被害を訴えている問題で、厚生労働省は原料を購入している173社についての自主点検の報告を受け、いずれの企業からも健康被害の報告はなかったと明らかにしました。
小林製薬の紅麹サプリを巡る問題では、4月4日時点でサプリ摂取後に腎疾患などが疑われる5人が死亡、入院者数は196人、医療機関を受診した人は1120人だということです。
小林製薬への相談件数は4月4日時点で延べ約4万5000件寄せられていて、厚労省へのコールセンターには、4日時点で約3000件の相談が寄せられているということです。
小林製薬は紅麹原料を52社に販売していますが、そこからさらに原料を購入している食品メーカーなど173社に対して「過去3年間に健康被害がなかったか」などについて、自主点検し厚生労働省に4月5日までに報告するよう求めていました。
厚生労働省は、173社について、自主点検の報告を受け、いずれの企業からも健康被害などに該当する結果は得られなかったと発表しました。
こうしたことから、厚労省は現時点で小林製薬のサプリ3商品以外で食品衛生法で定める有毒なものもしくは有毒なものが含まれる疑いがあるものはなかったと判断したということです。
サプリの原料となる「紅麹」は小林製薬の「大阪工場」で製造されていましたが、去年12月に老朽化を理由に廃止され、その後、使われていた製造ラインは和歌山県紀の川市にある関連会社の工場に移されています。厚生労働省などは3月30日と31日の2日続けて、小林製薬の「大阪工場」と和歌山県紀の川市の関連会社の工場へ立ち入り検査を行っていました。
最終更新日:4/5(金)20:12 MBSニュース