ミルメーク 地元は飲まない訳

まぜることで牛乳の味が変わる粉末「ミルメーク」。発売から半世紀以上が経つロングセラーですが、地域によって知名度に差があります。学校給食に採用されているか否かによって大きく左右されるからです。名古屋市の会社が作っているのに、なぜか名古屋の学校給食では公式採用されていないという不思議な商品でもあります。(若松真平)

試験提供後の児童アンケートでは、半数は好意的でしたが、やはり好きではないという意見も一定数ありました。

 そのため本格導入には至らず、今年度からは希望する学校が選択できるようにして、引き続き効果を確認しているそうです。

 そんなミルメークですが、学校給食以外にも販路を広げるべく動いています。

 1993年からは家庭用商品を投入。揚げパンなどに使えるクッキング用もラインアップしました。

 コラボ商品としてロールケーキやキャンディー、チョコクランチも販売し、期間限定ながら同じく名古屋市に本社があるフジパンと、ミルメークを使ったスナックサンドも販売しました。

 原谷さんによると、今後は大人向けや、高齢者向けのミルメークも開発したいと考えているそうです。

 「児童数が増えない限り、給食用はこれ以上増えることはないでしょう。それでも給食リクエストなどで選んでいただくことも多く、たくさんの方の思い出に残っているようです。思い出して笑顔になっていただけることがうれしいので、これからもミルメークを作り続けていきます」

     ◇

 この記事はwithnews、朝日新聞名古屋報道センターとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。「東海地方ではよく知られていても、全国ではそれほどでもない」といった商品や企業を随時紹介していきます。

最終更新日:2/23(火)18:10 朝日新聞デジタル

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6385912

その他の新着トピック