「紅麹」サプリ 全国で86万個販売

小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」サプリメントを摂取した人から健康被害の報告が相次いでいる問題で、大阪市は3日、横山英幸市長を本部長とする対策本部の初会合を開いた。市の流通調査で、同社に回収を命じた製品の販売実績は計約86万個、販売店舗は全国129自治体の計約2万3000店に及ぶことが判明した。



 市は3月27日、同社に「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」の3製品計約100万個の回収を命じた。その後の調査で、販売実績は紅麹コレステヘルプが約86万個、他の2製品は計約100個と分かった。販売した店舗の所在自治体を管轄する保健所が製品の行方を調べているが、流通量が多く回収には数カ月かかるとみられる。

 また、市が3製品の製造工場への立ち入り検査を依頼した岐阜県と富山市からは、それぞれ「製造の記録や工程に明らかな欠陥や異常はなかった」との報告があったという。

 横山市長は会合で「被害相談が増え続け、ステージが変わってきている。関係機関と連携を密にし、専門家の意見も聞きながら全力で対応したい」と述べた。

 対策本部内には、食品衛生監視員や医師ら13人で構成する専従チームを設置。市は流通調査に加え、国や小林製薬と情報共有しながら、健康被害の状況把握や原因究明を進める。

 横山市長は会合後に上京し、武見敬三厚生労働相、自見英子消費者担当相と相次いで面会した。自見氏に対しては、小林製薬からの健康被害の報告が遅れたとして「いち早く公的機関に相談できる体制(整備)が必要だ」と伝えたという。面会後、取材に応じた武見氏は「原因究明を徹底的に行うことで合意した」と語った。【長沼辰哉、鈴木拓也、藤河匠、肥沼直寛】

最終更新日:4/4(木)8:17 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6496810

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