訪日客でバス満員 小樽市民困惑も

【小樽】小樽市内の小樽天狗山ロープウエイやおたる水族館に向かう路線バスが外国人観光客で満員となり、地元住民が乗車できない事態が起きている。小樽運河周辺のコンビニでは、無許可営業のタクシー(白タク)とみられる車両が駐車場を占有し、市民の苦情も相次ぐ。新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行し、外国人客らが急増する中、観光地に客が集中するオーバーツーリズム(観光公害)が小樽で顕在化しつつある。



 3月上旬、小樽市緑の住宅街のバス停。約2キロ離れたJR小樽駅に向かう路線バス「天狗山ロープウエイ線」を待っていた主婦藤沢智恵さん(65)は、外国人で満員の車内を見て乗車を諦めた。藤沢さんは「半年ほど前まではいつ乗っても座れたのに、最近は乗車を諦めることも出てきた。買い物に出るにも一苦労」とこぼす。

 北海道中央バス(小樽)によると、コロナの5類移行後、観光客の増加で天狗山と水族館行きの2路線で住民が乗れない事態が発生しているという。市民から苦情が複数寄せられ、2月には両路線で計3便を一時的に増便した。

 ただ、同社は昨年12月、運転手不足を受けて両路線を含む10路線で計26便を減便したばかり。急な対応は難しく、4月のダイヤ改正で水族館線を1便増やす程度が限界という。

最終更新日:3/17(日)14:41 北海道新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6495032

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