国産車の変速機CVT なぜ進化

一時期の国産車のトランスミッションは、ATに代わってCVTを採用するモデルが爆発的に増加した時代がありました。
 
 一部では「ガラパゴス変速機」といわれることもあるようですが、なぜ日本ではCVTが進化していったのでしょうか。

実用化が進んだCVTですが、メーカー毎にそれぞれが独自の技術を磨き続けています。

 スバルでは「リニアトロニック」を独自開発しており、その特徴は他社のCVTがプーリーと金属ベルトを組み合わせているのと異なり、プーリーとチェーンを組み合わせています。

 チェーンとなることで、CVT機構全体のコンパクト化を果たし、室内空間の拡充にも寄与しています。また、従来の金属ベルト式よりも耐久性や加速レスポンスが向上しています。

 一方、トヨタでは「ダイレクトシフトCVT」を独自に開発。かねてよりトヨタはグループ企業であるアイシンAWでトランスミッションの研究を続けてきました。

 名前の由来になっているダイレクト感が特徴となり、他社製のデュアルクラッチトランスミッション同等以上の変速性能を実現。CVTの欠点であったワンテンポ遅れて加速する問題を克服しています。

 日産では「エクストロニックCVT」という名称で展開。高い燃費性能と伸びやかな加速感を研ぎ澄まし従来のCVTから約10%も燃費向上を達成しました。

 一方で、今後世界的にEVへのシフトが進むと、トランスミッションの必要がないため、長い目で見ればCVTを含めてトランスミッション自体がなくなっていく技術であるともいえます。

最終更新日:2/20(土)21:07 くるまのニュース

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6385638

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