国産牛の輸出好調 10年で10倍以上

国内で生産された牛肉の輸出が伸び、東京税関が発表した2023年の貿易概況の速報値によると、生鮮・冷蔵牛肉の輸出は4219トン(前年比13%増)、295億9200万円(同9%増)で、数量、金額ともに過去最高を記録した。このうち成田空港からの輸出は1007トン、76億3500万円で、ともに国内の空港でトップだった。



 23年の成田空港からの国・地域別輸出先は台湾が最多で、米国、香港、カナダ、シンガポールの順。国内産の冷蔵牛肉の輸出は、和食がユネスコ無形文化遺産に登録された13年の415トン、25億8200万円から毎年増え続けている。冷凍牛肉も、全国の港湾から船舶での輸出が伸びている。和食の魅力が世界に知られ、訪日外国人の増加も影響して人気が高まり、今後も増加が見込まれる。

 日本畜産物輸出促進協会によると、輸出された牛肉は欧米ではステーキが中心で、アジア圏ではすき焼きやしゃぶしゃぶなどさまざまな食べ方が普及しているという。同協会の川島俊郎専務理事は「和牛は世界中、どの国でも人気が高い。海外プロモーション活動も輸出増につながっている」と説明する。【中村宰和】

最終更新日:2/27(火)20:33 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6492999

その他の新着トピック