ギョーザが盛り上がりをけん引した無人販売は、新型コロナウイルス禍が生んだ現代のビジネスモデルと言える。しかしアフターコロナを迎え、かつてほどの勢いはすっかりなくなった。そうした状況にあって急激に店舗数を増やしているのが、「スイーツ」を扱うある無人販売店だ。一体何が違うのか。
帝国データバンクの調査によれば、ギョーザの無人販売店は2022年度に1282店舗あった。20年度の131店舗から約10倍に拡大したという。このギョーザを筆頭に、ホルモンや焼き芋など様々な無人販売店が登場している。
現在は特需が一服した感のある中で、勢力を急激に伸ばしているのがスイーツを扱う無人販売店「24(トゥエンティフォー)」だ。
1号店の五日市本店(広島市)は23年1月にオープン。その後FC(フランチャイズチェーン)店募集をスタートさせると加盟を希望する問い合わせが殺到し、およそ1年後の24年2月には78店舗まで急拡大した。FC店募集そのものは商品の供給体制を整えるため23年9月から停止していたが、24年2月26日に再開する予定だ。「24年は150店舗まで増やすのが目標」と運営元であるトゥエンティフォー(広島市)代表取締役の久保田翔也氏は意気込む。
以前の勢いを失いつつある従来の無人販売店を横目に、トゥエンティフォーがこのような快進撃を続けられるのはなぜか。
最終更新日:2/21(水)6:00 日経クロストレンド