ドル一時150円台後半 急速な円安

14日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、1月の米消費者物価(CPI)が強い内容となったことに支援され、1ドル=150円台後半へと大幅に上昇している。午前9時現在、150円71~72銭と前日(午後5時、149円58~59銭)比1円13銭の大幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間はじり安に推移し、米国時間の序盤に149円20銭台に軟化した後、1月の米CPIが市場予想を上回り、米長期金利が上昇。ドル円は一気に150円50銭台に急伸。終盤は150円80銭台に上値を切り上げた。東京時間の早朝は買いは一服し、150円60銭台にやや伸び悩んでいる。
 神田財務官は急速な円安を受け、「こうした急速な変動は望ましくない」、「必要があれば適切な対応を取る」などとけん制。ドル円は介入警戒感から150円50~60銭台へと小幅に緩んでいる。市場では「米CPIを受けたドル円の動きは急でもあり、神田財務官のけん制は想定されたもの」(大手邦銀)と受け止めている。
 時間外取引でも米長期金利は高止まりを続け、「ドル円の地合いはなお底堅い」(FX業者)とみられるが、米CPI後のドル円は「上昇ピッチが速く、いったんは水準調整となりやすい」(先の大手邦銀)という。また、政府の円安けん制も強まる可能性もあり、「地合いは底堅いながらも、上げ余地は限られよう」(先のFX業者)との声が聞かれる。
 ユーロは対円で上昇。対ドルは下落。午前9時現在、1ユーロ=161円38~41銭(前日午後5時、161円14~14銭)、対ドルでは1.0708~0708ドル(同1.0772~0772ドル)。

最終更新日:2/14(水)11:22 時事通信

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6491541

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