万博に弁当持ち込み禁止「白紙」

日本国際博覧会協会が、2025年大阪・関西万博の会場に食品の持ち込みを原則、禁止するとした規約について、再検討する方向で調整を始めたことが19日、分かった。万博協会は12日にこの規約を公表していたが、事実上白紙に戻した。協会幹部が明らかにした。



万博協会は食品の持ち込みを原則禁止した理由について、手荷物検査に時間がかかり、入場ゲートで滞留するなどの事態が発生するためだとしていた。

ただ、協会幹部によると、「当初想定していた検査を、より簡素にできる可能性があると判断した」という。ただ、今後再検討した結果、「やはり持ち込みを禁止する可能性もある」とした。

万博会場への食品持ち込み禁止をめぐっては、吉村洋文知事が12日、「家庭のお弁当を会場内で食べたいという人も多いと思う。協会として考えてほしい」と発言するなど、批判的な声が上がっていた。

万博協会が規約で禁止するとしたのは、食品全般と瓶や缶に入った飲料、酒類全般。ベビーフードや子供のおやつ、学校団体の弁当、マイボトルやペットボトルなどは認めるとしていた。

05年愛知万博(愛・地球博)でも初め飲食物の持ち込みを禁止したが、小泉純一郎首相(当時)の指示で撤回し、手作りに限り弁当持参容認に転じた経緯がある。(黒川信雄)

最終更新日:1/19(金)18:55 産経新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6488807

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