ダイハツ工業の認証試験不正問題を巡り、国土交通省は16日、道路運送車両法に基づき、同社に再発防止を求める是正命令を出した。
是正命令の適用は2022年の日野自動車以降、2例目。また、同社の「グランマックス」など3車種で大量生産に必要な国の認証「型式指定」を取り消す手続きを開始した。
斉藤鉄夫国交相は同日午後、ダイハツの奥平総一郎社長に是正命令書を交付。同社に対し、再発防止策を1カ月以内に報告することなどを求めた。奥平社長は「大変重く受け止め、再発防止に全力を尽くす」と報道陣に話した。
グランマックスの他に取り消しの対象となるのは、トヨタ自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給している「タウンエース」と、マツダに供給している「ボンゴ」。3車種の試験車両には不正な加工があったといい、同省は「特に悪質な不正行為」と判断した。同社の「キャスト」、トヨタの「ピクシスジョイ」の2車種についても、リコールが必要な場合は速やかに届け出を行うよう指導した。
最終更新日:1/16(火)19:29 時事通信